初心者でも今日から使える実務テクニックを徹底解説
Excelで大量のデータを扱うとき、必要な情報だけを抽出したい場面は非常に多くあります。
そんなときに役立つのが「フィルター機能」です。
フィルターは、「条件に一致するデータだけを表示する」便利な仕組みで、事務、経理、総務、現場の記録など、どんな業務でもほぼ必ず使うと言える基本中の基本です。
しかし、フィルターには「基本」「応用」があり、実は使いこなせば作業時間を半分以下にできるほど強力な機能です。
この記事では以下について、初心者でも理解できるよう丁寧に解説します。
- フィルターの基本的な使い方
- テキスト・数値・日付など、条件別のフィルター方法
- 色フィルター、アイコンフィルター
- 複数条件の詳細フィルター
- フィルターがうまくいかない時の対処法
- 実務で役立つフィルターの活用例
この記事を読み終える頃には、Excelのデータ加工がだいぶ楽になるはずです。
1. フィルターの基本:まずはここから
Excelでフィルターを使う方法は非常にシンプルです。
● フィルターの設定方法
- 表の中のどこかをクリック
- メニューの「データ」タブを選ぶ
- 「フィルター」をクリック(ショートカット:Ctrl+Shift+L)
すると、各列に「▼」のボタンが表示されます。これがフィルターのスタート地点です。
● フィルターでできること
標準のフィルターでは以下ができます。
- 条件に一致するデータのみ表示
- 特定の文字列や数値の抽出
- 日付の絞り込み
- 空白・非空白の抽出
- 色・アイコンによる絞り込み
実はこれだけで、一度に数千行のデータでも分析できるようになります。
2. 文字列フィルターの使い方(部署名・氏名・商品名など)
文字フィルターは、事務職では一番使うと言ってもいい機能です。
●よく使う条件
| 条件例 | 内容 |
|---|---|
| 完全一致 | 「総務部」だけを抽出 |
| 部分一致 | 「部」を含むデータを抽出 |
| 前方一致 | 「東京」で始まるデータ |
| 後方一致 | 「支店」で終わるデータ |
| 空白・非空白 | 入力漏れチェック |
●操作方法
- 「▼」をクリック
- 「テキストフィルター」を選択
- 「次の値を含む」などの条件を設定
たとえば「田中を含む」を選べば、「田中一郎」「田中課長」など全て抽出できます。

3. 数値フィルターの使い方(売上・数量・費用など)
数値は「条件抽出」の真骨頂です。
●よく使う条件
- より大きい(例:売上が10万円以上)
- より小さい(例:在庫10以下)
- 等しい
- 範囲指定(例:1,000〜5,000の間)
●例:売上10万円以上を抽出
- 数値が入った列の「▼」をクリック
- 「数値フィルター」→「以上」
- 値に「100000」と入力
これだけで「成績上位の店舗だけ確認する」といった作業が一瞬でできます。

4. 日付フィルターの使い方(提出日・購入日・更新日など)
日付フィルターは実務で超重要です。
●日付フィルターでできること
- 今日、昨日、今週、今月などの自動抽出
- 年別・月別・日別のグループ抽出
- 範囲指定
●例:2024年1月のデータだけ抽出したい場合
- 日付列の「▼」をクリック
- カレンダーのように「年 → 月」を展開
- 「2024」→「1月」をチェック
特に「今月」や「先月」は毎日の進捗チェックにも便利です。
5. 色フィルターを使う(強調したデータだけ抽出)
条件付き書式で色をつけた場合などに、色へのフィルターはとても便利です。
●色フィルターでできること
- セルの色で抽出
- 文字色で抽出
- アイコン(↑ → ↓など)で抽出
●例:エラー行だけ赤色で抽出
- 「▼」をクリック
- 「色フィルター」を選択
- 赤色セルを選べばOK
業務で「ミス箇所のチェック」などに役立ちます。
6. 複数条件を組み合わせる「詳細フィルター」
フィルターの応用として、同時に複数の条件を使いたいときに便利なのが 詳細フィルター です。
●例:
「総務部で、かつ2024年1月の提出データだけ」
といった複数条件が必要なとき。
●使い方の流れ
- 条件範囲(抽出したい条件の表)を別に作る
- 「データ」→「詳細設定」を選ぶ
- 「リスト範囲」「条件範囲」を指定
- 抽出先を選ぶ
少し難しく感じるかもしれませんが、「複数のAND条件」「OR条件」を扱うのに最適です。
7. フィルターがうまくいかない時のよくある原因
フィルターが正しく機能しないことがあります。
●よくある原因と対処法
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| セルが結合されている | 結合を解除する |
| 列名の1行目が正しくない | 見出し行を整える |
| 空白行が混入している | 空白行を削除 |
| 日付が文字列扱い | 日付形式に変換 |
「フィルターが全然かからない…」という場合は上記をチェックすると改善することが多いです。
8. 実務で役立つフィルター活用例
ここでは実際の業務シーンに近い例を紹介します。
●例1:提出期限が過ぎている書類の抽出
- 日付フィルター → 「より小さい」
期限日より前に提出されていないデータを抽出できます。
●例2:在庫が少ない商品の抽出
- 数値フィルター →「以下」
在庫10以下のものを抽出して補充リストを作るなど。
●例3:担当者別の業務量の確認
- 文字フィルターで担当者名を選択
どの担当に偏りがあるかを把握できます。
●例4:ミス・エラー箇所だけチェック
- 条件付き書式 + 色フィルター
データ量が多いときに最も効率的な方法です。
●例5:月次報告資料を作るとき
- 日付フィルターで「先月」を選ぶ
毎月の作業を自動化できます。
まとめ:フィルターを使いこなせば仕事が圧倒的に早くなる
フィルターはExcelの中でも特に強力な機能ですが、
基本の「テキスト・数値・日付」に加えて、
- 色フィルター
- アイコンフィルター
- 詳細フィルター
これらを使うことで、ほとんどのデータ分析・抽出作業が効率化できます。
特に事務職やデータ取扱業務では、
フィルターの使い方を覚えるだけで仕事のスピードが大きく変わります。


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